『森が海をつくる』
「森が海をつくる」という絵本があります。主人公ジェイクは散歩とうたたねがだいすきな犬。いつものように浜辺でひなたぼっこをしていると、「海」がジェイクに話しかけてきます。栄養豊かな美しい「川」が海には必要だったんだ!って……。それをきっかけにジェイクは「海」から「川」そして「池」へと自然の声をたどっていきます。そして「森」にやってきたジェイクに、森は語りかけます。
空から降る雨を森の木は葉や枝で受けとめ、落ち葉がいっぱいの大地にしみこませる。そして地下水は、いろんな成分をとけ込ませながら川になっていく。川岸にはえている木もその落ち葉も、とても大切な栄養分……。
「ジェイク、どうしたらもとの美しい豊かな地球の自然に戻せるとおもう?」
「木だ! 木を植えて、森をつくればいいんだ!」
「そう。木が必要なんだ。地球には森が必要なんだ。」
「木は森を作り、森は川を作り、川は豊かな海をつくる。そのことをみんなも忘れないでね!」とジェイクは絵本の中で伝えています。実は今日、このことを実際に行っている人のことを毎日放送「サンデーモーニング」で知りました。ご覧になった方もいると思います。
宮城県気仙沼(けせんぬま)のカキ養殖業者畠山重篤さんは、カキの病変の原因が森にあると考えました。広葉樹が落とす葉が腐植土となり、その上に降る雨が鉄分を含んで川に流れる。それが海に達し、栄養分となって豊かな海をつくっていた。けれども落葉しない針葉樹が増えて広葉樹が減るとともに、川は鉄分の乏しい流れとなり、海は貧しいところとなった……。そこで畠山さんは「森は海の恋人」(同名の書籍も出版)をフレーズに1989年から植林活動を始めます。その成果が現れ始め、気仙沼の海は再び水産資源豊かなところに戻りつつあるそうです。
絵本と同じ内容の話を実際に見て正直びっくりしました。ひょっとしたら、逆にこの活動をもとに絵本が執筆されたのかもしれませんが……いずれにしろ、部分的なモノだけにとどまらず、全体的な環境を視野にいれて考えることが問題解決につながるのだと、はっとさせられた話題でした。
□参考
●一週間のうちにいろいろネタを考えていたのですが、結局今日見たネタに決定。ホント、発想がすごいですよね?
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