『この国……』
忘れられないCMがある。
以前は任意加入であった昼間部の大学生や各種専門学校の生徒も平成3年4月から1号被保険者として国民年金に加入することになった時のこと。「ハタチになったら、国民年金」の後に続くキャッチコピーがすごかった。「お父さん、お母さん、払ってね♪」本人から保険料を徴収する気などさらさらなかったようである。
保険料徴収作戦?は徹底している。20歳になったらすぐに保険料納付案内のハガキが送られてくる。放っておいても次から次へと送られてきて、ついには職員が直接やってきた……なんて話も耳にしたことがある(国からの補助金に絡んでの申請予算増額のために、3月前になるとこういう「実力行使」もあるらしい)。
しかし、である。いざ受給資格年齢に達したとき、どうなるかというと、実は何の連絡もないという。自己申請のない限りもらえないのである。徴収には、あれだけのテマヒマをかけて厳しいのに、と考えると、なんともふざけた話だ。
むしろ、受給資格者にこそ直接職員が知らせに出向いて「国民年金受給おめでとうございます。これまで保険料を納付いただきありがとうございました。今後は豊かな老後生活をお送りいただけるよう、心よりお祈り申し上げます。」ぐらいのことをいうべきだろう。
このように制度・対応を整え年金制度に対する信頼を築いてこそ、保険料納付もスムーズに進行するのではないだろうか? しかし年金をとりまく状況はますます厳しいものとなっている。
1999年11月26日、給付水準の抑制を柱とする、年金制度改正関連法案が可決された。
主な内容は次の通り:
- 2000年度以降に厚生年金(報酬比例部分)を受け始める人への給付を5%減らす
- 働く世代の賃金の伸びを給付額に反映させる「賃金スライド」を凍結する
- 2013-25年にかけて厚生年金の支給開始年齢を現行の60歳から段階的に65歳に遅らせる(女性は5年遅れ)
ある民間会社の試算によると、生活を切りつめるか定年後にも働かないと、老後の生活が成り立たないという。
いったいこの国はどうなるのだろう。
……と、新聞ならばこんなオチが定番だ。でもこんな無責任なオチはない。なぜなら、この国を作っているのは、やはり自分たち一人一人なのだから。ただし選挙の投票率を見る限り、この国の状況は、まるで学校の学級運営みたいなものだと思う。つまり「めんどうくさいことは他人まかせ。でも不満があれば文句はいうぜ」これでは上に立つ人間も報われない。
ちりも積もればなんとやら。まずはこの国に「参加」することから、変化を起こすことができるのでは……と思わずにはいられない。
●結局、変なオチになりましたね?(^^;)
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