『お上のお墨付きは意味がない?』
「おかみのおすみつきなんて、いーみなーいじゃーん」という、表題通りです。
若い人のためにも解説すると、「お上」とは古くは江戸幕府やそのトップである将軍様(上様:うえさま)のことなのですが、もちろん現代では国や政府の意味ですね。そして「お墨付き」とは「主君の花押(カオウ)の押してある文書。幕府・大名から証明のために家来などに与えた。」から「権威ある者から得た保証」ということになります(広辞苑第四版より)。
勘の鋭い方ならもうおわかりの通り、「雪印食中毒事件」で浮かんだ感想です。
事件の元になった雪印乳業大阪工場(の製造ライン)は、厚生省からHACCP(ハサップ=総合衛生管理製造過程)の承認を受けていました。販売者である雪印にとって、ハサップの承認を受けそれを商品に明記することは、消費者へ商品の安全性をアピール=自社製品売り上げ増加というメリットがあります。だからこその承認申請のはずです。にもかかわらず、今回の事件が起きました。
では一体、このハサップは消費者にとってどういうメリットがあったのでしょう?承認を与えた厚生省(つまりは国)は、今回の件でなんらかの補償をしてくれるのでしょうか?
ハサップに限らず、何らかの機関あるいは団体から認められた基準や承認といったものが、実は何ら購入の際の安心や目安になるものではないということが今回明らかになったカタチです。
なぜなら、基準・承認に反する事件・事態が起きたとしても、それを認めた側が責任を取る仕組みになっていないから。責任の取り方が明確でない以上、承認審査の際も、申請書類に記載された事項だけをチェックして済ませてしまう。『木を見て森を見ず』みたいなものです。全体的に見て問題がないかどうか、そこまでチェックしようという責任感がないのでは……?
万一の際における具体的な保証がなにもない基準や承認に何の意味があるのか……ということを考えさせられた今回の食中毒事件でした。
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