『コンピューター・ウィルス付きメールへの対処』

電子メールによる、コンピューター・ウィルスへの感染が注目されているようです。これを書いている2000年5月現在、「I LOVE YOU」(愛している)という電子メール、いわゆる「恋文ウィルス」による被害が大きなニュースになっています。

基本的に、メールによるウィルスの感染とは、添付メールを介したものしかあり得ません。というのも、テキストデータ(文字データ)のみでは、コンピュータの動作に影響を与えることができないからです。例えば「このメールを受け取ったパソコンは、5秒後にフリーズする」というメールを受け取ったとしても、フリーズさせられることはありません。

コンピュータに何らかの影響を与えるためには、とにもかくにも「プログラムを実行」するしかないわけです。その一つの方法が、悪い影響を与えるように設計されたプログラムをメールに添付し、受信者にクリックさせるというもの。逆にいえば、「添付ファイルを開きさえしなければ、メールによる感染は絶対あり得ない」ことになります。

そう、受信=感染ではないのです。受信しても、添付されているファイルを開かなければ、ウィルスには感染しません。

ところで……電子メールとは、通常、次の2つより構成されるものです。

添付ファイルに対する注意は先に記述したとおり。では、メール本文を表示させる、つまり開いた場合、ウィルスに感染する可能性はあるのでしょうか?

本来なら「あり得ない」が答えです。それは先に述べた通り、テキストデータのみでは、コンピュータに影響を与えることが不可能だからです。ところが、『添付ファイルを開かなくても感染するコンピュータウィルス出現!!』というのが以前、大々的に報じられました。

ただしこれには条件があります。それは、メール本文の表示形式を「HTMLメール形式」にしていること。「HTMLメール」とは、簡単にいえば、メールをHPのカタチにしたもの。ということは、単なる文字情報の他に、ある種のプログラムを実行させる「命令」を記述して送ることもできるというわけです。

そこでもしそうした悪意のあるHTMLメールを受信し、そのまま「HTMLメール形式」で表示してしまうと、添付ファイルを開いたのと同じ結果、すなわちプログラムを実行させることになり、ウィルスに感染するという仕組みです。

※ウィルスについての情報で「読もうとしてメールを開くと感染する」という場合、実際にはこの表示形式の条件により結果が違ってくると思うのですが……

しかし、逆に対応策は単純です。そう、表示の形式を「HTMLメール形式」ではなく「テキスト形式」にしておくこと。そうすれば、純粋に文字情報(つまり、メール本文のみ)が表示されるだけで、影響を受けることはありません。

※しかし……ブラウザに標準装備されているメーラ(Outlook Expressなど)には、なぜかテキスト形式で表示する設定がない(送信する設定はある)ため、一番の対応策は、テキスト形式で表示する設定のあるメーラをまず導入することかもしれません。

というわけで、ウィルスの感染を防止する策は:

ということ。そして、最悪の場合でもすぐに復旧できるように:

ことが大事です。

●送り主が知り合いでも、油断は禁物……(汗)<ウィルス付きメール対策


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