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『Cドライブとは？』

前回、ウィンドウズに標準で付属しているソフト「メモ帳」の本体は「C:\WINDOWS\NOTEPAD.EXE」だ、というお話をしました。この文章の意味は「CドライブのWINDOWSフォルダの中にあるNOTEPAD.EXEファイル」となるのですが、さて、今回はこの中のひとつ「Cドライブ」についてお話したいと思います。

その前にひとつ質問です。ワープロソフトや表計算ソフトで作成したデータあるいはインターネット経由で送られた電子メールなどのデータは、パソコンのどこに保存されているのでしょう？

正解は「ハードディスク」（HDD：Hard Disk Drive）です。通常ハードディスクはパソコンに内蔵されているので、カバーをはずしたりしないと見ることができません。その正体は文字通り、金属の円盤が数枚ぐるぐる回転しているもので、データを保存したり読み出したりしています（だから、ドライブという名前が付いているのですね）。

「内蔵ハードディスクの例」

実はこの「ハードディスク」こそ、Cドライブの正体なのです。でもなぜ「C」と付いているのでしょう？　これはいわゆる「ドライブレター」といって、パソコンに接続されている各ドライブに順番にアルファベットをつけて分類するわけです（レターには「文字」という意味があります）。この場合、ドライブとはデータを読み出す装置と考えてください。そうした装置には他に「フロッピーディスクドライブ（FDD：Floppy Disk Drive）」や「CD-ROMドライブ」がありますね。通常は、フロッピーディスクがAドライブ、内蔵ハードディスクがCドライブ、CD-ROMがDドライブと表現されているはずです。ここで、「あれ？　じゃあ、Bドライブは？」と気がつかれた方もいるでしょう。

いまでこそ内蔵ハードディスクは当たり前ですが、今から10年程前では、保存といえばフロッピーディスクが主流でした。そう、ハードディスクは今のように内蔵されてなかったのです（ちなみにソフトもインストールされておらず、ディスプレイも別売りでした）。外付けのハードディスクのカタログが手元にありますが、その標準価格が198,000円！！！20メガのお値段です！

「10年程前のPCのカタログ」

「フロッピーディスクの記述」

「10年程前のハードディスクカタログ」

そうした時代では、フロッピーディスクドライブが２台内蔵というのが標準でした。つまり、AドライブとBドライブ、というわけです。その名残で、フロッピーディスクドライブが１台標準の今でもBドライブは空けておき、ハードディスクをCドライブとカウントしているわけです。

もっとも、こうした数え方はいわゆるDOS/V機の場合です。NECのPC-98などは、最初にデータを読み出すドライブから数えるため、ハードディスクがAドライブとなります。

また、ドライブを追加すると文字の順番が変わります。例えば内蔵ハードディスクを増設すると、ハードディスクがまずCドライブ、Dドライブとカウントされ、CD-ROMドライブはEドライブとなります。このように、パソコンに接続されている機械の状況（いわゆるパソコン環境）によって、ドライブレターは変化するので、新たに機械を追加した直後は注意が必要です。

というわけで、「Cドライブ」とはパソコンに内蔵されているハードディスクのことであり、そこにメモ帳のデータが保存されている、ということがわかっていただけたと思います。でも具体的にはどういうカタチで保存されているのでしょう？　その答えが「フォルダ」と「ファイル」なのですが、これについては次回ということで。

※どういうドライブが接続されているかは、デスクトップにある「マイコンピュータ」を開くことで確認できます。各ドライブの「ショートカット」をデスクトップに作成しておくと、すぐに各ドライブにアクセスできて便利ですよ。

「マイコンピュータを開いて各ドライブを確認」

「ショートカット作成図」

●今回は画像が多いので、読込に時間がかかったかもしれませんね（＾＾；）

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