『ファイルを極めろ!その2 拡張子』
第7回ででてきた「メモ帳」の本体は「C:\WINDOWS\NOTEPAD.EXE」だ、という話の流れで説明が続いていますが、今回は「拡張子」についてです。拡張子はファイルと密接な関係を持っています。
拡張子は、DOSやWindows、OS/2で採用されているものです。具体的には、例えば「NOTEPAD.EXE」の「EXE」の部分が拡張子にあたります。つまり、Windowsなどのファイルは「ファイル名(ドット)拡張子」で構成されているわけです。とはいえ、拡張子がなくてもファイルそのものは存在できます。しかしその場合、システムがファイルの種類を判別できないために、データが開かなかったり、ソフトが起動しないということになります。
例えば「NOTEPAD.EXE」の「EXE」の部分を削り、ファイル名を「NOTEPAD」にしてしまうと、アイコンが変わり、クリックしてもメモ帳は起動しません。しかし、ファイル名を元に戻すとまた起動するようになります。つまり、拡張子の変更や有無によってアイコンが変化しても、ファイルの内容自体が変わることはありません。同様に例えば「test.txt」というテキストデータを「test」というように拡張子を削っても、ファイルをメモ帳にドラッグ&ドロップすると、ファイルを開くことができます。
「拡張子がないので実行されず、アプリケーションの選択を求められている」
※ちなみにMacでは拡張子という概念がありません。だからMacで作成したデータをWindowsで使用する場合は、そのファイルを使用するソフトに応じた拡張子をつける必要があります(OSが違っても、同じソフトで作成したデータなどは、実は互換性があるということです)。
もっともこの拡張子、Windowsの場合、標準状態ではわざと表示されない設定になっています。拡張子を表示させるには、適当なフォルダ(「マイコンピュータ」などで結構です)を開き、「表示」から「フォルダオプション」を選んで下さい。そして「表示」タブを選択します。詳細設定の一覧に「登録されているファイルの拡張子は表示しない」という項目があるので、そのチェックをはずし、OKボタンを押します。すると、拡張子が表示されるはずです。
(拡張子も含め)ファイル名を変更する場合は、ファイル(アイコン)を選択したあと、右クリックして「名前の変更」を選びます。けれども、F2(ファンクション2)キーを押しても同じことができます。こちらの方が一動作でできるので便利でしょう。
拡張子を見ることで、そのファイルがどういう内容のファイルなのか知ることができ、便利です。以下に、主な拡張子の例を挙げておきます。
【主な拡張子の例】 | |
---|---|
txt | テキストファイル |
htm | HTMLファイル(いわゆるホームページの正体がこれ) |
csv | 表計算・データベース用カンマ付きテキスト |
cgi | CGIファイル |
pl | Perlスクリプトファイル |
bmp | ビットマップ形式画像ファイル |
tif | TIFF形式画像ファイル |
gif | GIF形式画像ファイル |
jpg | JPEG形式画像ファイル |
wav | WAVE形式サウンドファイル |
mid | MID形式サウンドファイル |
avi | Video for Windowsの動画ファイル |
mov | QuickTimeの動画ファイル |
mpg | MPEG形式動画ファイル |
dat | 一般にデータを意味する拡張子 |
bak | バックアップファイルを意味する拡張子 |
bat | バッチファイルを意味する拡張子 |
sys | システム |
ini | イニットファイル(システムの環境定義など) |
exe | 実行ファイル(アプリケーションの本体や付属のプログラムなど) |
com | MS-DOSの実行ファイル |
lnk | ショートカットのファイル |
※ちなみに一般には、txt,htm,csv,cgi,plなどはテキストデータ、bmp,tif,gif,jpg,wav,mid,avi,mov,mpg,exe,com,linkなどはバイナリデータです。datやbakは使用するソフトなどにより一概にはいえません。
Windows95より前(MS-DOSやWindows3.1)では、「8.3のファイル名」すなわちファイル名半角8文字・拡張子半角3文字までという制限がありました(だから拡張子には3文字のものが多いわけです)。しかし、Windows95からは「長いファイル名」が使えるようになり、最大半角255文字が使えるようになっています。拡張子の長さにも制限がないので、例えばHTMLファイルの場合「htm」の他に「html」という拡張子でも有効になっています。
【長いファイル名】 | |
---|---|
最大の長さ | 255文字(ただし、日本語は2文字分として数える) |
使えない文字 | "*/:;><?\| |
【8.3のファイル名】 | |
最大の長さ | 255文字(ただし、日本語は2文字分として数える) |
使えない文字 | "*/:;><?\|+,.=[] 及び 英小文字とスペース |
中でも注目したいのが、「exe」です。この拡張子がついたファイルは「実行ファイル」すなわちクリックすることで、何らかのプログラムが実行されるわけです。それはNOTEPAD.EXEのように単なるアプリケーションの場合がほとんどだと思います。でも中には、コンピュータにダメージを与えるものがあるかもしれません。もちろん通常は心配する必要はないでしょう。でも、もし知らない人からのメールにこうしたexeファイルがついていたら……そう、むやみにクリックするものではない!ということです。
このようにファイルには注意すべきファイルとそうでないファイルがあり、その区別をするのにも拡張子は役に立ちます。ですから、拡張子に対する知識は積極的に身につけるようおすすめします。
さて、次回はいよいよフォルダの説明……と思ったのですが、もうひとつファイルに関して重要な概念「関連付け」について次回取りあげたいと思います。というのも「実行ファイル」の説明で気づかれた方もいると思うのですが、「なぜ実行ファイルじゃない、たとえばtxtファイルをクリックしても、ソフトが起動するの???」と思われた方、あなたはするどい! この疑問を解決するのが「関連付け」なのです。
ではまた。
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