『スタイルシート利用時の現実的問題』
理論的にはよいことばかりのスタイルシートですが、2000年8月現在では、その利用にあたっていろいろな問題があります。
ひとつには、スタイルシートの仕様に完全に対応しているブラウザが存在しないことです。そのためW3Cのサイトで公開されているスタイルシートの仕様(CSS1及びCSS2)にそってスタイルを記述しても、そのスタイルが作成者の意図どおりに表示されるとは限りません。
仕様はあくまで仕様つまり理論であり、それをブラウザの機能として具体的にどのように組み込む(実装する)かは、個々のブラウザ(のメーカーの判断)で異なっている場合もあるわけです。即ち、仕様書にはあってもブラウザに実装されていない表現方法もあるということです。
現在スタイルシートに対応している主なブラウザは、Netscape社製ブラウザ(バージョン4.0以降)そしてマイクロソフト社製ブラウザ(バージョン3.0以降)などです。ところが、バージョンの違いにより対応度が異なっています。またバグ(想定外の不具合)もあるため、手の込んだスタイルの記述をすると、表示がおかしくなるケースもあります。また最悪の場合は、ページの読み込み中にブラウザが強制終了させられるケースもあります。
また、全く同じスタイルの記述が一方のブラウザでは意図したとおりに表示されないという、ブラウザの解釈の違いもよくある問題です。
結局、スタイルシートに関する問題をまとめると、期待通りに表現されないという1点になります。けれども今後対応度はますます充実していくことは確実であり、かつ上手く利用すれば行間などHTML4.01だけでは不可能な表現も実現できるので、積極的に利用していくのが良いと思われます。
なお、スタイルシートに対応していないブラウザの存在も一般的にはよく問題とされます。しかし、理論的にはHTMLで論理的な記述をしていれば問題はなく、また一方で、現在ではスタイルシートに対応しているブラウザの方が圧倒的に多い(推定シェア9割強)ので、一般的には非対応ブラウザに対して過度に気にする必要はないと個人的には思っています。
●長かったシリーズも一応今回で一区切り……かな?(^^;)
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