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パソコンの選び方（新版）：『基本のチェックポイント（仕様の見方）』

●価格には、それだけの理由がある

パソコンを選ぶときは、カタログや広告に記載の「仕様」を参考にすることと思います。しかし、たくさんの説明があり、全部に目を通し、それぞれ比較するのは大変？！

いや、実は、基本のチェックポイントは決まっています。それはだいたい、以下の項目なのです。

※2004年12月現在、デスクトップ型Windowsパソコンの例。

CPU

例えるなら人間の頭脳。数値が大きいほど頭の回転が速いということ。具体的には、Pentium 4（ペンティアム・フォー） の 2.8 GHz （ギガヘルツ） 以上のものなら問題ないはず。

システムバス（またはFSB）

例えるなら人間の神経の伝達速度。マザーボードを流れるデータの伝達速度。似たようなパソコンでも、実はここの数値が違っていたりする。800MHzなら文句なし。

メモリ

例えるなら机の広さ。大きいほど作業がはかどります。具体的には、512ＭＢ（メガバイト）以上が基本。

ハードディスク

例えるなら机の引き出しや本棚。あらゆるデータがこの装置に記録・保存されます。現在は100〜250GBといろいろあるが、とにかく大きいほど良い。

フロッピィディスクドライブ

現在では付属してないものがほとんど（別途購入になる）。

ドライブ

DVDスーパーマルチ。CD・DVDにはいろいろな規格があるが、その多くに対応しているものが良い（実際にはすべてを使わないだろうが）。

モニタ（ディスプレイ）

現在では、17型液晶が主流らしい（ワイド型もあり）。従来のCRTモニタは見かけなくなった（個人的には、CRTモニタのほうが動画がきれいと思われるのだが）。

ビデオカード

画面表示機能。メーカーパソコンの場合はほとんど、マザーボード（基板）のチップセットに内蔵。VRAM（ビデオメモリ）は、メインメモリ共用（メインメモリから割り当てる）となっている。ネット閲覧やワープロソフトなど通常使用には全く問題なし。
高速の3Dゲームなどがメインの場合で、動きがぎこちない場合は、別売りの高性能ビデオカードの追加が望ましい。高性能機になると、独立したビデオカードを搭載したものも。この場合、VRAMも共用ではなく、カード本体に搭載。

TV TUNER（テレビチューナー）

パソコンでテレビをみるための装置。ハードウェア型とソフトウェア型がある。性能は一般的にハードウェア型が上。なお、当然アンテナなど受信装置が別途必要。

OSと統合ソフト

Windows XP で Office（ワードとエクセルなどがセットになったもの）が入っているのが基本。

価格

20万前後

一般的には以上のような感じでは？（なおLAN機能やサウンド機能、USBなどのインターフェースは現在では標準で組み込まれており、通常、追加の必要はありません）。

ところで、これより安い製品になると、次のようなグレードダウンが行なわれているはずです。

• CPUのランクを下げる（例：CeleronDなど）
• システムバスの数字が低いマザーボードを使う。（例：FSB 400 など）
• メモリの容量を減らす（例：256MBなど）
• HDDの容量を減らす（例：80GBなど）
• モニタを小さくする。
• ビデオメモリを減らす。

安い価格には、やはりそれだけの理由があるわけです。

※例えば、富士通のTシリーズの製品仕様を見ると、同じように見える２つの製品でも、CPUやシステムバスが異なることがわかります。

仕様から見るパソコンのチェックポイントはだいたい以上の通りです。

このあとのページでは、パソコンの種類によって「デスクトップ型とノートパソコン型」「ウィンドウズとマック」それぞれどちらを選ぶのが良いかを考えてみます。

それから具体的な製品として、「メーカーパソコン」「自作パソコン」「通販パソコン」の３つについて見てみたいと思います。

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