2.周囲の状況を把握する
まず、心を落ち着けること
溺れた人を発見しても、すぐに飛び込んだりしてはいけないというのは、さきに説明したとおり。では実際にはどう行動するのが良いのでしょう?
1)救助者自身の安全確保
まず、助けようとする自分自身が安全かどうか、周りの状況をよく観察しましょう。急を要する状況で矛盾しているようですが、とても大切なことです。というのも、救助者自身の気持ちがパニック状態や興奮状態になっていては、適切な救助作業が行えないからです。
周りを見回したら手助けしてくれそうな人が見つかるかもしれません。あるいは役に立ちそうな道具が近くにあるかもしれません。そのように周囲の状況を把握する間に、救助者自身の気持ちも少しずつ落ち着いてくるはずです。
2)周囲の協力を求める
周囲に手助けしてくれそうな人たちがいる場合には、遭難者から目を離さないまま、大声でまわりの人たちに協力を求めましょう。とにかく「人がおぼれている!」などと叫べば気づいてくれるはず。直接救助作業はできなくても、浮くものを探したり、救助要請の連絡をお願いするなど、手伝ってもらえることはあります。
3)救助の要請をする
そして、とにかく救助の要請をすることが先決。手の空いている人に119番するよう頼みましょう(海の事故の場合は局番無しの118番。携帯・スマホでも可)。事故の起きている場所を正確に通報できるよう、地元の人を探すのが一番です。