2017年8月の追記

■2016/08/14更新

2005年6月にこのコーナーを公開し、今年2017年で12年目となりました。「大変、参考になりました」というメッセージなど、今年もご意見・ご感想をたくさんいただいております。これまでたくさんの方々にご覧いただいているようです。水難事故を少しでも減らすことができれば、とりわけ「救助者自身の犠牲」を無くすことができれば……という思いで、このコーナーを作成した者として、大変うれしく思います。ありがとうございます。

しかし残念ながら2017年8月14日現在、今年も水難事故が数多く発生しています。「水難事故の関連情報 - フォロー - Yahoo! JAPAN」には、水難事故の記事がたくさん掲載されています。その中には「救助者自身の犠牲」が発生した水難事故もありました。

以下、いくつか例を挙げておきます:

  • 7月22日、三重・松阪で、川で流された子ども2人を助けようとした63歳の男性が死亡(子どもらライフジャケットを着ていて無事)。
  • 7月28日、千葉・君津で、オートキャンプ場付近の川で溺れた子ども2人を助けようとした同キャンプ場管理人の59歳女性が死亡(男児は意識が混濁した状態で、女児は軽傷)。
  • 8月6日、神奈川・相模原で、川で溺れそうになった高校生を救助した28歳男性がその後に沈んで死亡(救助された高校生は無事)。
  • 8月11日、福岡・古賀の海岸で、おぼれた子ども2人を助けようと飛び込んだ父親と、(同じく飛び込んだ)近くにいた男性の2人の計4人が水死。

もし溺れた子どもがライフジャケットを身につけていたら、あるいは救助者がライフジャケットや浮き具を持っていたら、水難事故死を避けられたかも……そう思うと残念でなりません。

ライフジャケットに変わる、コンパクトで使いやすい救命道具は?

水難事故を予防する定番アイテムといえば、やはりライフジャケット(救命胴衣・ライフベスト・フローティングベストとも)だと思います。しかしライフジャケットには事故防止に役立つメリットがある代わりに、「水中に潜れない」というデメリットもあります。また、大きさが気になって使いづらい印象も。そうしたことから、着用率が低くなっているかもしれません。

もし、ライフジャケットよりも小さくて身につけやすい「コンパクトな救命道具」があれば? 着用率が上がり、その結果、水難事故死も減らせるのは? 例えば腕時計ぐらいの大きさのコンパクトなもので身につけやすく、そしていざという時にボタンひとつで、あるいは沈んだ位置の水圧によって、自動的に風船やバッグが膨らむような(つまり、車のエアバッグのような)ものとか。

現在、そのようなコンパクトな救命道具として「キンジー Kingii」という、水難事故防止のポータブル・リストバンド浮上(浮揚)装置があります。手首に巻く救命浮き輪で、「いざという時に1秒で膨らむ」というもの。普段は小さくたたまれているため、水の中にも潜ることが可能。

※ただし「キンジーは救命器具ではなく、あくまでも救命補助具です」との但し書きがあります。

その他、ベルト型の救命道具もあるようです。いずれにしても「ライフジャケットに変わる、コンパクトで使いやすい救命道具」が開発・販売され、着用率が上がれば、水難事故死を減らせる可能性は高いのでは? そうしたコンパクトな救命道具の普及を期待したいと思います。

水難事故に遭遇した際、救助者が安全に利用できる「水難救助用の道具」は?

一方で、救助する側が安全に利用できる「水難救助用の道具」というのは、あるのでしょうか?

例えば、海水浴場あるいは湖・池・川近くのキャンプ場などでは、水難事故に遭遇した際に使える水難救助用の道具が設置されているのでしょうか? ライフジャケット、浮き輪、ロープ、長い棒など……。水難事故の発生が考えられる場所にそうした道具が常備されていれば、万一、水難事故が起こった場合にも、迅速かつ安全に救助作業が行えるのではないでしょうか?

火事に対する備えとしては、消火器などの消火用具が常備されていると思います。一方で、水難事故に対する備えとしては、消火器にあたるような「水難救助用の定番アイテム」は存在するのか? あるいは開発されているのか?

例えば、紐付きのビート板の様な浮き具とか。あるいは「紐のついた浮き具を水難者に向けて打ち込める鉄砲のようなもの」とか? 溺れている人のところへ投げ込んで、本人が掴めるようなアイテムがあれば、救助者の安全は高められるのでは? あるいは、溺れている人のところまで飛行し、浮き輪やライフジャケットなどを投下する「ドローン」など。

水難事故に遭遇した際、救助者が安全に利用できる「水難救助用の道具」の開発や普及も、期待したいと思います。

一番大切なことは「水難事故そのものが発生しない(させない)こと」

ただし、一番大切なことは「水難事故そのものが発生しない(させない)こと」だと思います。

まだまだ暑い日が続くということで、海・川・池・湖などへ水遊びに出かける人たちも多いことと思います。どうかくれぐれも水難事故に対する注意や備えを万全に。そして今年の夏の残り、少しでも水難事故のニュースがなくなることを祈るともに、楽しい夏を過ごしていただけることを願っています。(作成者:ますたぁより)。

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