2016年8月の追記

■2016/08/06更新

2005年6月にこのコーナーを公開し、今年2016年で11年目となりました。ありがたいことに、これまで多くの方々にご覧いただいているようです。そして「とっても良かった!」という評価、あるいは「大変、参考になりました」というメッセージなど、ご意見・ご感想もたくさんいただいております。ページを作成した者として、大変うれしく思います。ありがとうございます。

公開した当初は、「溺れた人を見つけても、すぐに飛び込んで助けようとするな!」という、このページのメッセージに対し「批判・反対意見がたくさん来たらどうしよう……」という心配もありました。しかし、ほとんどのご意見・ご感想は「参考になりました」など肯定的な内容で、ほっとしています。そんな中、「水難事故の場面に、誰もが出逢わないように祈りたいです」とのお言葉も。たしかに、水難事故そのものが発生しない(させない)ことが一番大切、といえます。

しかし残念ながら、これまでたくさんの方々にこのページをご覧いただいている一方で、2016年8月5日現在、今年も水難事故が数多く発生しています。「水難事故 - Yahoo!ニュース」に水難事故の記事が掲載されているを見るたびに、複雑な気持ちになります。

ところで、Yahoo!ニュースのページにときどき、当ページが「参考情報」などとして取り上げられています。そのたびにページへのアクセス数が激増し、評価やコメントが増えるので、気がつくのですが(普段は、ほどんとありません)。

先日も『溺れる母子3人 元力士が救助(2016年8月3日(水)掲載) - Yahoo!ニュース』という佐賀新聞のニュース記事の参考情報として、『救助しようとした人も溺れてしまう「二重遭難」の危険も』という紹介文とともに、当ページの「1.すぐに水に飛び込んではいけない(水難事故の救助法について)」へのリンクが掲載されていました。

Yahoo!ニュースに掲載されていた、当ページへのリンク
Yahoo!ニュースに掲載されていた、当ページへのリンク

個人的には、このニュース記事に対して、違和感を覚えました。川に流された6歳と3歳の男児2人とその母親の30代女性、そして救助者である39歳の元力士さんと、全員の命が助かったことは、たしかに大変良かったことと思います。

しかし救助の方法については、問題があったのでは? というのも、やはり道具も持たずにいきなり服を着たままで川に飛び込むなど、救助者自身の命も危険だったのでは? と思ったからです。

実際、記事では「服を着たまま飛び込んで3人を両腕の中に抱き込んだもの、深場で20メートルほど流された」とあります。ひとつ間違えば、救助者自身も命を落としていたかもしれません。

この記事にコメントされていた方々は、皆一様に「すばらしい」などという内容を書き込みされていました。たしかに結果的にはそうですが、しかし「美談」や「いい話」としてまとめるだけではなく、「安全な救助だったか?」「もっと安全な救助方法はなかったか?」「実際に救助した人の感想は?」という点などから、もう少し掘り下げた記事にしてもらいたかった。そうすれば、水難事故の際にどのように行動すれば、救助者の命も含めて、より安全に救助できるのか? ということを広く知ってもらえて、良かったのでは? というのが、個人的な感想です。

ひょっとして、Yahoo!の担当者さんも私と同じような思いを持たれたのでしょうか? だから、『救助しようとした人も溺れてしまう「二重遭難」の危険も』という紹介文とともに、当ページへのリンクを掲載されたのかも?

いずれにしても、先に述べたように「水難事故そのものが発生しない(させない)ことが一番大切」だと思います。

まだまだ暑い日が続くということで、海・川・池・湖などへ水遊びに出かける人たちも多いことと思います。どうかくれぐれも水難事故に対する注意や備えを万全に。そして今年の夏の残り、少しでも水難事故のニュースがなくなることを祈るともに、楽しい夏を過ごしていただけることを願っています。(作成者:ますたぁより)。

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